「……きろ……翔」
「ん……あう……」
「起きろよ!」
翔は少女の怒鳴り声で目を覚ました。
何事かと思いゆっくりと辺りを見回すとそこにはジュンコが少し怒った表情で
翔のイエロー寮に居た。
「ああ……ジュンコさん。おはようッス」
「『おはようッス』ではないわよ! 全く気楽ね大会だって言うのに」
ジュンコが怒っている原因は翔の態度にあった。
翔はベッドで寝ていた訳ではなくテレビゲームのコントローラーを持ちながら
力尽きた状態となっていた為であった。
今もテレビでは翔が使用するキャラクターが戦っていたが、
翔の手で電源が消される事でそれは無くなった。
「ああ聞いて下さい。『メタルギアソリッド』やりながら寝ていたら、
変な夢見たッス」
「何よ一体?」
「僕がポリバケツに入って、色んな所行って。
どう言う訳かアニキと万丈目君のデュエルを見て……」
「一貫性の無い夢ね」
翔はゲームを片付けながらジュンコと雑談をして朝を楽しんでいた。
だが、ここで翔はジュンコの訪問理由が気になって聞き出した。
「ところで何の用ッスか? デュエル?」
「違うわよ、今日はもうやったから小休止……デッキの見直しもしたいしね」
ジュンコはそう言い今は使われていない三沢のベッドに腰掛け、
ゆっくりと自分のデッキを見直しながら、翔1人になった部屋をじっくりと見た。
「あれね……部屋全体見回して、
そう言う系の物でごった返しているの想像していたけど、
そう言うの全く見られないから以外だった」
そう言う翔の部屋は来た時と殆ど変らない状態であった。
三沢が同室の時は壁に良く数式を書かれ、それの後始末に翔も手伝わされたが、
今は至って普通の部屋である。
翔の個性と言えば隅に僅かな数だけあるゲームソフトくらいである。
ジュンコはそのゲームソフトを手に取って内容を確かめた。
「えっと……『テトリス』『逆転裁判』『超執刀カゲトゥス』ね……
携帯機は普通のソフトばかりね」
「と言うより携帯機でそう言うのは無いと思うッスけど……」
「それもそうね。こっちの方は……『ドラクエ』『テイルズ』『大神』ね……
RPGばっかだね」
「好きなんすよ」
ジュンコは思っていたよりは立ち入れる翔の趣味に多少、
驚きながらもゲームソフトを手の上で弄んでいた。
「でも何でそんな風に思うんすか?」
「名前は忘れたけど、
前にチラっと見たら至る所にそう言う物ばかり張られたのを見て、
マジでドン引きしてね、何だっけ……
えっと、ほら駅の名前見たいな人だけど翔分からない?」
「知らないッス」

自分もクイズデュエルには参加していたにも関わらず、
翔は神田の事を綺麗サッパリ忘れて一言で決着を付けた。
翔の方は水分を補給するとデュエルディスクを装着し、
この日もデュエルに赴こうとした。
「行くの?」
「ハイ。そうしないと僕の望んでいた位置には辿り着かないッスから」
「余り強そうな奴とは戦うなよ」
「ハイ。行って来ます」
お互いに手を振って、翔は部屋を後にした。
ジュンコの方は時間を持て余している為、翔のDSを取ってテトリスをやり始めた。
「どうだ! これが白の結社の実力だ!」
出て白の結社のデュエリストに勝負を持ち込まれた翔は厳しい状況にあった。
ライフの面では翔が1900、
相手が800と上回っているが状況が圧倒的に不利であった。
フィールドにはフィールド魔法『伝説の都アトランティス』と
永続罠『グラヴィティ・バインドー超重力の網―』が掛けられており
翔の攻撃は封じられていた。
その上アトランティスの効果で見ず属性モンスターのレベルは1つ下がっており、
水属性モンスターで構成された相手は攻撃がし放題の状態であった。
場には3体の『ハイドロゲドン』が雄叫びを上げながら翔に狙いを定めていた。
壁モンスターも『ハイドロゲドン』達によって破壊され、
翔は完全に劣勢な状況にあった。
「僕のターン。ドロー。魔法カード『天使の施し』を発動!
3枚ドローし、2枚を墓地に捨てる」
翔の手札は0の為、必然的に翔は1枚のカードしか残らなかった。
これを見た相手は完全に勝ち誇った表情を見せた。
「フン! たった1枚で、この状況を逆転出来るか!」
「出来るよ」
「何だと!」
「フィールド魔法は僕にも権利があるのは分かるよね」
「そんなの当然だろ!」
「それなら僕の勝ちだ!」
そう言い翔が召還したモンスターは『サブマリンロイド』であった。
水属性モンスターの為、
アトランティスの効果でレベルは下がりバインドの対象外となった。
だが攻撃力は『ハイドロゲドン』の半分しか無かった。
「そんな雑魚、何の役に立つ!」
「『サブマリンロイド』は相手に直接攻撃が可能なモンスター、
800ポイントのダイレクトアタックがね!」
「何だと! 止めろ!」
「『サブマリンロイド』でプレイヤーにダイレクトアタック!」
『サブマリンロイド』はプレイヤーを襲い相手のライフは0になった。
圧倒的に不利な状況であったが、
デスティニードローで翔は逆転勝利を収めメダルを得た。
白の結社の1人を倒した事で多少、自信を付け、この日は寮に戻る事とした。

「ただいまッス!」
意気揚揚と翔が戻って来るとジュンコは変わらず三沢のベッドの上に座っていた。
翔の明るい表情を見て勝利を確信し、笑顔で翔の元へ近付いて来た。
「お帰りなさい翔。良いデュエルが出来たみたいね」
「そうッス! 僕、光の結社のデュエリストに勝ったッス!」
翔は嬉々とした様子で今日のデュエルを嬉しそうにジュンコに報告した。
ジュンコはそれを穏やかな表情で聞き、2人の間には幸せな時間が流れていた。
ある程度話し合った所で翔はゲームの電源を入れ様とした。
「ちょっとゲームするの?」
それに対して明らかにジュンコは不満げな表情を見せた。
だが翔も負けずに言い返した。
「ダメッスか?」
「ダメに決まっているでしょ!
翔のゲームは1人で遊ぶ内容の物ばかりなのだから!」
「そうッスね。じゃあ何しましょうか? メダル賭け無しでします?」
「嫌よ! 今日はもうしないって決めたの!」
「じゃあ……どうしましょうか?」
翔はゲームの電源を落とし、ジュンコと向かい合った。
ジュンコの方は翔の鈍さが嫌になって自分から行動を起こした。
ベッドの上から獣の様に近付いて行き翔の唇に自身の唇を合わせ、
そこから舌を互いに絡める深いキスへと持って行った。
舌が離れると翔は初め程ではないが若干、呆然とした様子でジュンコを見ていた。
「ジュンコさん……」
「2回目しよう。翔のベッドでね」
こうなると2人の間に言葉は必要無くなり翔のベッドへと倒れ込んで、
互いに求め合おうとした。
お互いに来ている物を全て脱ぎ、2人はお互いを求め合った。
翔の方はキスから先に進む事が出来なかったが、
それを打ち崩したのはジュンコであった。
「今日はしてあげるね、色々と勉強したから」
「え? あ? ジュンコさん……」
そう言うとジュンコは翔の股間に自分の体を滑り込ませ、
顔を翔の物に近付けて行き、そのまま口の中に翔の物を咥え込んだ。
「ああ、そんな……」
「気持ち良いでしょ」
ジュンコは舌で舐め取りながら悪戯めいた表情を見せ、
翔の物を愛しそうに愛撫し続けた。
自分の物を裸の女性が愛撫すると言う状況に翔は涙目で興奮して
快楽に溺れそうになっていた。何とか流されない為に翔は必死に頭を働かせた結果。
ジュンコの胸に興味が出て手を伸ばし、そのまま、やんわりと揉み始めた。

「や……翔……」
それによって多少、舌の動きが弱まったのを翔は見逃さず、
ジュンコの胸を愛撫し続けた。余り大きくは無いが、
手の中で収まる大きさの胸に翔は強い愛情を感じて、手の中で胸を弄び続けた。
時折、突起した乳首を指と指で摘むと淫靡な声が漏れ、
それさえも興奮の材料になった。だが、もう翔の方に限界が訪れようとしていた。
「ジュンコさん……僕、もう……」
「良いよ、出しても……」
そう言うと同時にジュンコは翔の物を口一杯に頬張り、
激しく上下に動かしラストスパートを掛けた。
これには翔も我慢が出来ずジュンコが口を離したと同時に勢い良く
ジュンコの顔に大量の精液を噴射した。
翔は自分の精液で汚されたジュンコを見て興奮し、物は硬度を保ったままであった。
ジュンコはティッシュで顔を拭いながら翔の物を手で上下に動かして行き、
絶頂を保ったままの状態にさせた。
「元気ね……でも、まだ入れさせてあげない、次は私を気持ち良くする番」
そう言い再び自分の胸を翔に触らせ、翔に自分の愛撫を求めた。
「ハ、ハイ……」
翔は顔を赤らめながら順子の申し出を受け入れ触れている手をそのまま動かし
胸を愛撫し始めた。
初めは片手だけであったが次第に興奮して行き両手で2つの胸を愛撫し、
自身とジュンコに快楽を与えて行った。
「ああ、そう……凄い上手……」
手から伝わる柔らかな感覚と淫靡な声に翔は何度も強い興奮を覚え、
物の肉欲に負けない為、顔を近付けて行き、突起した乳頭に舌を這わせて行った。
「良いよ……翔……もっと舐めて……」
味こそ無いが懐かしい感覚に陥り、そのまま舌で舐めていたが、
チラチラと目に入る恥部がどうしても気になり、体事動かすと指で恐る恐る触れ、
そのままゆっくりと動かして行った。
「ああ良い! それもっとして!」
小柄な翔の指はジュンコに至福の時を与え、翔の指からはジュンコの熱が直接、
伝わって来て、指を濡らす愛液に翔の物は爆発寸前の状態であった。
それに気付いたジュンコは翔の物をやんわりと手で撫で上げ、
最後の仕上げに入ろうとした。
「今日は私が上になるね」
「ハイ、お願いします」
そう言い自身の恥部を開いてジュンコは翔の物に腰を下ろして行った。
ジュンコの恥部は翔の物を受け入れ、
全てを収めるとジュンコは自分と翔に快楽を与える為、そのまま腰を動かせ始めた。
「ああ! ああはぁ! 良いよ翔の気持ち良い!」
「ああ! ジュンコさん!」
何ど味わっても癖になる感覚に翔は早くも限界を迎えようとしたが、
少なからず付いて行ったプライドでそれを必死に堪え、
なるべく多くジュンコにも至福の時を与えようとした。
そのお陰か双方に限界が訪れ様としていた。
「もう僕……又……」
「良いよ一杯出して、私もイクからイって! あああ!」
ジュンコは翔を起き上がらせ強引に抱き止め、翔はジュンコの膨らみに顔を埋め爆発をし、
ジュンコの中に思いの丈をぶち蒔けた。2人は荒い呼吸でお互いを見つめ、
そして2人同時に顔を近付け触れるだけのキスをした。
「好きだよ。明日から又、がんばろうね翔」
「了解ッス」
唇が離れ2人は笑い合い、そのまま抱き合いながら穏やかな至福の時を感じていた。

「亮! 起きろ!」
その頃、ヘルカイザー。丸藤亮は『ジェネックス』に向けて近くにある
レOパレス21に滞在しており、
強引に入って来た天上院吹雪によって目覚めさせられた。
居る筈の無い親友の姿に亮は驚愕した。
「何でお前がここに鍵はどうした? ここにはどうやって入った?」
「僕の情報網を甘く見てもらっては困る。それに現代のピッキング技術は優秀だな」
亮が慌てて玄関のドアを見ると鍵穴に多数のドライバーが挿し放しになっていた。
その様子に亮は溜息を1つ吐いた。
「お前な、これは立派な犯罪だぞ」
「そんな事より気味の悪い声を上げていたがどんな夢見ていたのだお前?」
「そうだ『かしまし』やりながら寝ていたら妙な夢を見た?」
「又、翔君が女の子になって、お前にご奉仕する夢か?」
「そう、しかも巨乳! これだねやっぱ! 男は誰もが巨乳が大好き!」
「貧乳派の僕にそんな事言われても何の興奮もしないし、
そんな事は100%ありえないだろ!」
「何だと! 明日どうなるかと言うのは99%分からない物だろ! それをお前は!」
本来は名セリフであるが不毛な言い争いの為、すっかり汚れた内容になっていたが、
吹雪はここで本来の目的を思い出し、亮に話し始めた。
「こんな事を言い合っている場合では無い、今日はお前に真剣な話をしに来た」
「何をだ?」
「何が『ヘルカイザー亮』だ! 今のお前は最低だ!
よって僕はお前の性癖を暴露させてもらう!」
「ちょ! ちょっと待て!」
これには亮も慌てて吹雪を静止した。
今の自分は最強のヒールとして売っているので、
ここで吹雪がしようとしている行動を起こされては自分のプロ生活にも
大きく支障が出ると考えた亮は慌てて吹雪を止めた。
「待て! それだけは勘弁してくれ!」
「ダメだ! タイトルも既に決まっている。『丸藤亮の黒い性癖』これで決まりだ!」
「マジで勘弁してくれ! 最近、この方向でファンも出て来たのだから!」
「ダメだ! もう1度どん底に落ちて自分を見詰め直せ!」
「そう言うなよ……ほら、お前だって好きだろこれ……」
そう言い亮が取り出した物は『ななついろドロップス』
と言うパソコン用の18禁ゲームであった。
灼Oのシャナを毎週見ている吹雪にとって
それは神のカードにも匹敵する存在であり先程までの怒りが嘘の様に収まり、
それを手に取った。
「これ……これって……」
「なぁ黙ってくれたら、このデータ、お前のパソコンに移すからさ、
だからもう少し待ってくれないか? 俺には時間が必要だ」
「物を見てからだ」
吹雪に言われるがままに亮はパソコンの電源を立ち上げ、
コンプリートさせたCGシーンを吹雪に見せた。
吹雪は目を丸くしてそれらを魅入った。
「凄いな、これ……」
「だろ。これ送っておくから、もう少し待ってくれないか?」
「わ、分かった。人生、そう言う時も必要だからな、
追々、良い経験だと笑い合える時が来るさ」
「そうそう。まぁ取り敢えず今はな」
2人は息を荒くしながらパソコンの画面を食い入る様に見つめていた。
ある意味ではこちらも穏やかな至福の時間を楽しんでいた。
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