大学用語辞典

■大学用語辞典(新入生向け)
大学に入ったあと、結構、耳慣れない用語が飛び交う。ここに挙げたものは、基本的なものであるので、大学個別の用語については、サークルの先輩などに聞いて、大学生活に慣れよう。
(受験用語以外で、この他に大学で用いられる用語があったら、下にコメントください。学部生向けを対象としています。羅列なので、印刷しないと読みにくいかもしれませんが、ご勘弁を。)

  • 教員:教授、准教授(旧助教授)、講師、助教(旧助手)が基本(学校教育法が改正されたため、呼称などが変化した)。ただし、実験助手と呼ばれる助手がいる場合がある。講師は受験雑誌では常勤講師と書いてあることが多い。非常勤講師は集中講義などで、講義を教える場合の呼称で、大学教授の先生の場合もあれば、研究所の研究員である場合もある。一般に、国立大学法人の大学は常勤の教員が多いが、私立大学では非常勤の教員が講義をすることも少なくない。助手は単独で講義を持つことは基本的になかったが、助教という名称に変わってからは可能となった。演習や実習・実験のみの担当である。また、助教はかつては文科省からみると教員数には含まれなかった。受験雑誌に記載がないのもそのためと思われる。

  • ガイダンス:履修登録の方法の説明や前の学期の成績表配布などが行われる。

  • シラバス:一般に授業概要をまとめたもの。講義内容が細かく書かれている。指定教科書や事前に履修しておくべき科目などの情報が記載されている。ただし本来は、授業概要をまとめたものではなく、1回毎の講義の予習や復習のページまで記載するものである。

  • カリキュラム:ある学部や学科、課程の教育内容を体系化したものを指す。カリキュラムの特徴によって、育てる人材が決まってくる。必修が多いカリキュラムでは、その学科の学生は比較的似た資質を持った学生が育つし、選択科目が多いと何の単位を取っても卒業できるため、個人によって取得単位が大きく異なることがある。一般に、教養的な科目の選択科目が多く、専門的な科目の選択科目は少ない(選択科目でも結局、その科目しか開講されていないため、必然的に履修することになる場合もある。)。

  • 教科書:買っても買わなくてもいいが、その選択で損をするのも得をするのも、あなた自身。指定教科書のみが試験に持ち込み可という場合もある。大学によっては、学期分はまとめて販売する抱き合わせ販売的な購入しかできない場合があると聞いたことがある(ごく一部?)。

  • 教室:数百人規模の教室から、20人程度の教室まで、様々な収容人数の教室がある。高校までと異なり、様々な学部や学科の生徒が入り乱れて講義を受けることがある。行く教室は各自の履修科目によって異なることになる。

  • 科目:取得の必要性から分類すると、必修科目、選択必修科目、選択科目などに分かれる。必修科目を履修して単位を得ておかないと、卒業できない場合や進級できない場合がある。また、講義の内容から分類すると、講義、演習、実験、実習等に分かれる。さらに、内容から専門科目や教養科目など分類されている場合もある。

  • 履修登録:高校までと異なり、各自が履修登録をしないかぎり単位取得が認められない。また講義を聴講することが許されない。同じ時間に複数の科目を登録するといったことはできない仕組みになっている。

  • 単位:講義、実験や実習等の科目によって単位数が異なる。通常半期の科目が多いが、通年の科目や事前に指定科目を履修していないと単位取得が認められない科目などがある。また、実際の講義時間にプラス予習復習の時間を含めて、科目の単位学習時間として計算されている。

  • 出欠:高校のように朝の出欠確認がないのは言うまでもないが、講義によって出席を取らない講義もある。また、毎回、小レポートで時間内に出席を取る場合もある。

  • 休講:講義のお休みのこと。先生の調査や会議出張などで不在の時にそのような扱いとなる。補講があるのが本来の大学の姿だが、ないことも多い。また、当日に掲示板を見て、知らされることも多く、学生が最も不満に思うことが多い。

  • テスト:ペーパーテストだけではなく、レポート等も用いられる。カンニングなどの不正行為をすると、単位没収などの懲罰がある。テスト時には学生証の提示が求められる場合がある。

  • 成績:優良可(ABC)という3段階評価が多いが、優の上の秀(AAやA+など)がある場合もある。不可の判定ももちろんある。出席日数が足りないとテストすら受験できない科目もある。原則的に、絶対評価である。

  • GPA(grade point average):成績の評価によってAに3点、Bに2点、Cに1点というように配点し、その合計点を履修単位科目数(履修放棄科目を含む場合もある)で割ったもの。この点数が高いとAが多いということなどが数値としてわかる。また、この点数が低いと次期の履修科目登録が制限される場合がある。

  • CAP制:その学期に履修登録して良い科目数を制限する制度のこと。GPAの得点が低い場合も、上限を下げられる場合がある。

  • 他学部科目の履修:通常、所属学部や学科以外でも、単位を履修することができる。ただし、卒業の必要単位数に含まれるかどうかは、それぞれの条件等によって異なる。

  • コンソーシアム:複数の大学が連携して、単位の互換制度や遠隔授業などを行って協力して、教育を行う仕組み。ただし、単位の一部しか卒業単位に認められないなど制約はある。

  • e-learning:遠隔教育とも呼ばれるが大学によって、その運用方法は異なる。対面教育の補助としてオンラインコンテンツを利用させる場合やレポート提出機能を利用させる場合と、すべてをインターネットを利用して、遠隔教育として行う場合がある。その多くは前者である。

  • チュートリアル((tutorial))教育:授業スタイルの一つの形態。受動的な学習(教員による知識の教授)ではなく、能動的な学習(学生自身による問題探求心による学習)を行い、知識を暗記するのではんく、課題に対して自ら問題を解決していく能力を身につけようとするもの。医学部で盛んに行われている。

  • インターンシップ:学生に就労体験をさせる制度。これにより就労意識を高め、職業選択時の参考ともなる。通常、単位化されている。大学と産業界が協力して行っている。ただ、中には単なる労働力としか考えていない意識の低い会社もみられる。就業時に知り得た秘密に対する守秘義務も負う。

  • 資格:卒業時に得られる資格(学士など)。受験資格を得られる資格(獣医師国家試験など)がある。自分に何が必要かよく考えて資格取得を目指そう。教育学部を除けば、一部の教職科目は習得単位と認められるものの、卒業単位としては算入できないので注意が必要。

  • JABEE:日本技術者教育認定機構のこと。この機関に認定された技術者教育プログラムを選択し修了すると、技術士第一次試験合格者と同等の資格が得られる。工学系や土木系の学科に多い。

  • 学士:4年生大学を卒業すると得ることができる資格。分野名を括弧の中に書く。例)学士(農学)。さらに勉学を続けて進学すれば、修士、博士の資格がある。

  • オフィスアワー:大学の先生は、フレックスタイムに近い勤務体系のため、不在がちな先生もいる。そのため、学生が教員に自由に相談できる時間を設けたものである。とくに文系の大学の先生は資料調べ等で研究室に不在なことが多い。実験系の先生はほとんど毎日大学にいる。野外調査系の先生は長期調査で不在なこともある。教員にあらかじめ予約を取る必要がある。

  • 夏休み等:大学によって異なる。夏休みにも補講や集中講義が行われることがある。理系4年生は卒業研究で夏休みはないことが多い。

  • 卒業研究(論文):大学によって様々な様態をとる。文系では自分でテーマを決めることがあるようだが、理系では自分で研究テーマを決めることは稀である。研究室の教員のテーマのおおよその守備範囲の中でテーマを決めることになるのが一般的にである。ただし、理学部数学科のように卒論を行うことが難しい理系もあり、卒論が必修でない場合もある。

  • 奨学金:日本学生支援機構によるものが一般的。免除規定がほとんど廃止されたはずなので、もらったものは返す必要がある。また、都市部では地方都道府県の県人会等による出身県者の奨学金制度がある場合もある。

  • 転部・転科(転課)制度:ほとんどの大学は入学後、学部を変更したり、学科を変更できる制度を持つ。ただし試験がある。また、二度と元の学部学科には戻れないのが普通。また、編入学試験は、同じ大学の異なる学部学科への受験を認めないことがほとんどであるので、この制度を利用するしかない。

  • 飛び級制度:4年制大学3年次に、成績優秀者に大学院へ進学を可能とする制度のこと。つまり、大学院側が学部へ提供する制度であり、学部が持っている制度ではない。卒業に必要な単位を満たしていないため、大学の卒業資格は得られない。万が一、大学院を中退すると、最終学歴が高校卒業になる。

  • 3年次卒業制度:4年制大学で3年間で卒業できる制度のこと。飛び級と異なり、大学卒業となる。必ずしも、大学院進学をしなくても良い点も異なる。

  • 留学:アメリカに限らず、アジアの大学でも可能である。短期・長期のものなど様々なものがある。協定大学への留学では学費の相互免除規定がある場合がある。

  • 掲示板:大学ではクラス制度がほとんどないため、連絡は掲示板を通じて行われる。現在は、HPなどの利用が増えてきた。掲示されたことは公式に通知されたとみなされるので、毎日チェックする必要がある。

  • サークル:高校までは部活と呼んでいたもの。体育会系と文化系が一般にある。部、研究会、同好会などカテゴリーが色々ある場合もある。先輩や後輩と人間関係を磨くのに良い。大学によっては、大学非公認サークルがある場合もある。一部には洗脳を目的とした勧誘サークルもあるので、充分、注意した方が良い。とくに1年生入学後の友人がいない、心寂しい時期をねらってくる。

  • 大学祭(学園祭):模擬店、ライブ(最近はお笑いライブも多い)などを行って、大学生が楽しむもの。その目的は知らない。大学を市民に開放するという意味だろうか?大学によって、その盛り上がり方は様々である。留学生の出す各国の料理の模擬店が私は好きだ。

  • TA(ティーチングアシスタント):大学院生の先輩がアルバイトとして、演習や実験をサポートしてくれる。その上級版でRAというのもあるが、これは研究者の卵向け。

  • 研究室(ゼミ・ゼミナール):3年生や4年生になると教員の研究室に分属することがある。理系では卒論内容紹介や論文紹介などのゼミをする。文系は私にはよく分からないが、ほとんど研究活動はせず就職活動の報告だけすれば良い大学もあるようだ、、、。

  • ダブルスクール:大学に通いながら、他の専門学校などに通うこと。その多くは公務員の就職専門学校であることが多い。

  • ピロティ:1階が吹き抜けで通路になっていて、2階から講義室などがある建物の1階の部分。建築様式の名前らしい。だいたい、その場所には掲示板があることが多い。


  • GP:GPには、特色GP「特色ある大学教育支援プログラム」と現代GP「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」がある。たとえば、現代GPは、国の各種審議会からの提言等、社会的要請の強い政策課題に対応した大学の優れた教育改革の取組に対し、重点的に財政支援を受けるもの。例)風土保全教育プログラム

  • 21世紀COEプログラム:21世紀COEプログラムは、我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため、重点的な支援を行い、もって、国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進することを目的として創設されたもの。例)衛星生態学創成拠点 GPやCOEの他にも、「高度専門職業人養成支援」などもある。

  • 世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム:このプログラム」は、平成19年度から文部科学省の事業(国際研究拠点形成促進事業費補助金)として開始されたものです。同プログラムでは、高いレベルの研究者を中核とした世界トップレベルの拠点形成を目指す構想に対し、集中的な支援を行い、システム改革の導入等の自主的な取組を促すことにより、研究水準の一層の向上を図るとともに、第一線の研究者が是非そこで研究したいとして世界から多数集まってくるような、優れた研究環境と極めて高い研究水準を誇る「目に見える拠点」の形成を目指しています。今後10年間継続して、特別な研究予算と研究環境が用意されます。応用生物科学部は、サテライト機関に認められた。例)世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム物質-細胞統合システム拠点サテライト設置機関

  • 施設
    • 図書館:言わずもがな。
    • エクステンションセンター:生涯学習を行うための公開講座などを取りまとめている組織。ただし、私立大学に多い。講師派遣の依頼を受け付けたりする場合もある。また、在学生の資格取得をサポートしている場合もある。岐阜大学にはない、

  • 同窓会(校友会):大学の組織である場合とそうでない場合がある。私立は前者であることが多く、国立大学法人は基本的に後者であろう。就職活動時にOB訪問などの情報源となるが、最近は個人情報保護の関係で何かとややこしい。未加入だと学部の教育や研究に資金援助などを得ている場合があり、その恩恵に与れないこともあるが、入会は基本的に個人の自由である。最近は後援会という在学生の保護者組織もあることもある。

    • 生協--多くの大学には生活協同組合があるが、大学法人とは別組織である。新入生は区別できていないことが多いようだが、、、。岐阜大学生協の場合は、正式名称を岐阜大学消費生活協同組合という。生協が推奨するからといって、大学が推奨しているわけではないので、自分で区別して理解してください。出資者のみがその恩恵(利用や割引)にあずかることができる。ただし、組合証の確認を求められないことが多い、、、。
2008年03月05日(水) 13:20:14 Modified by wakabayashishogo