私は自分が「大酒家」であることを、素敵なことだとは思っていない。
なぜなら、肝炎で死にかけた経験があるから。
それは25年程前のこと、職場の同僚とたまに飲む生ビール一杯が限度だった頃の話だ。
ある病気(非常に難しい病名なので略)がもとで、その合併症として肝機能障害に陥った。
救急車で担ぎこまれた時点で、ほぼ死の宣告。その日から3ヵ月以上、自宅で寝たきりの療養生活となった。
なぜ入院しなかったか・・・家族が自宅で最期を看取ることを望んだからだ。
歩行はおろか、ベッドに身を起こすことさえ自力では不可能。体温は、当時はデジタルではなく目盛が42℃まであったが、完全に振り切っていた。味覚をなくし、口の中に固い・柔らかいという以外の感覚はなく、気持ち悪くて食べられない。肝臓が機能していないので、尿は焦茶色だ。
「肝臓はアルコールの分解を優先するので、油脂の分解は後回しになる」といわれる。
肝臓の負担を限りなくゼロにするため、完全な脱脂食が求められた。体力を回復させるためにはタンパク質が必要。しかし動物性の食品には微量でも脂質が含まれる。例えば鶏のささみも、水でしごいて完全に油分を洗い落としてから調理。もちろん私は寝たきりなので、家族がやってくれていた。
やがて死の床から生還し、職場復帰のために病院で診断書をもらう時のこと。まだ若かった私は医者に尋ねた。
「私は将来的に絶対お酒は飲まないほうが良いんでしょうか?」
医者は笑って答えた。
「お酒で肝臓をこわすというのは、例えば一升瓶や洋酒のボトルが一日や二日で空になるという生活を10年、20年とやらないとならないよ。ただ、もしまた仮に肝機能障害をくり返すことになったら、あなたの死因は肝硬変になるだろう。」
肝臓は沈黙の臓器といわれる。とても強靭だが、それが悲鳴をあげる時、すぐそこに死がある。しかも苦しみぬいての死だ。
ダイエットを始めた動機は、痩せることだけではなかった。酒量を減らすことになったら幸い、ということもあったのだ。しかし実際は、当初の断酒ストレスがたたってか、結果的に増やすことになってしまった。大誤算。今はその調整期間である。
食事のバランスさえ良ければ、あるいは太らなければ、いくら飲んだっていいなどとは・・・私は決して思っていない。
ダイエットを云々する前に、健康が第一。
<2009/1/13記>
なぜなら、肝炎で死にかけた経験があるから。
それは25年程前のこと、職場の同僚とたまに飲む生ビール一杯が限度だった頃の話だ。
ある病気(非常に難しい病名なので略)がもとで、その合併症として肝機能障害に陥った。
救急車で担ぎこまれた時点で、ほぼ死の宣告。その日から3ヵ月以上、自宅で寝たきりの療養生活となった。
なぜ入院しなかったか・・・家族が自宅で最期を看取ることを望んだからだ。
歩行はおろか、ベッドに身を起こすことさえ自力では不可能。体温は、当時はデジタルではなく目盛が42℃まであったが、完全に振り切っていた。味覚をなくし、口の中に固い・柔らかいという以外の感覚はなく、気持ち悪くて食べられない。肝臓が機能していないので、尿は焦茶色だ。
「肝臓はアルコールの分解を優先するので、油脂の分解は後回しになる」といわれる。
肝臓の負担を限りなくゼロにするため、完全な脱脂食が求められた。体力を回復させるためにはタンパク質が必要。しかし動物性の食品には微量でも脂質が含まれる。例えば鶏のささみも、水でしごいて完全に油分を洗い落としてから調理。もちろん私は寝たきりなので、家族がやってくれていた。
やがて死の床から生還し、職場復帰のために病院で診断書をもらう時のこと。まだ若かった私は医者に尋ねた。
「私は将来的に絶対お酒は飲まないほうが良いんでしょうか?」
医者は笑って答えた。
「お酒で肝臓をこわすというのは、例えば一升瓶や洋酒のボトルが一日や二日で空になるという生活を10年、20年とやらないとならないよ。ただ、もしまた仮に肝機能障害をくり返すことになったら、あなたの死因は肝硬変になるだろう。」
肝臓は沈黙の臓器といわれる。とても強靭だが、それが悲鳴をあげる時、すぐそこに死がある。しかも苦しみぬいての死だ。
ダイエットを始めた動機は、痩せることだけではなかった。酒量を減らすことになったら幸い、ということもあったのだ。しかし実際は、当初の断酒ストレスがたたってか、結果的に増やすことになってしまった。大誤算。今はその調整期間である。
食事のバランスさえ良ければ、あるいは太らなければ、いくら飲んだっていいなどとは・・・私は決して思っていない。
ダイエットを云々する前に、健康が第一。
<2009/1/13記>
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