ぶつぞう入門

柴門ふみ

ぶつぞう入門


2005.09.06 (Tue)


2005.09.05 (Mon)

 (興福寺)北円堂の本尊は,同じく運慶の手による弥勒菩薩坐像である.が,約束事の多い如来像よりも,実在の人物をモデルにした像(無着・世親像)の方が慶派の写実は生きると,私は思う.(p.57)

<雨に濡れた富田靖子> という仇名を我々はつけた.裏切った夫を執念深く追い続ける富田靖子と,信仰深いこの(三十三間堂の)摩和羅女像と,内側に熱のこもった迫力という点で合致している.(p.73)

  • ドラマ『昔の男』.検索

  • エロスと戦い (p.86)

 古代から人々の心を強く魅きつけるのはこの二つなのだ.古今東西,物語の要素はこの二つに集約される.宗教はそれをうまく利用している.

2005.08.16 (Tue)

  • 広隆寺の弥勒菩薩像について.

さて,広隆寺といえば,弥勒菩薩半跏像である.広隆寺のミロクといえば,あのヤスパースも絶賛した日本の宝であるが,ヤスパースって誰なのよ.ドイツの偉い実存主義哲学者らしい.超越者としての神を研究していた人なので,広隆寺のミロクの不思議な笑みに「神」を感じたのかもしれない.(pp.12)

  • 法隆寺の掃除のおばさんの話.

「お釈迦様と聖徳太子様だけは実在のお方だから誕生日がおありなさるんです.他の仏様にはお誕生日,ないでしょう」(pp.27)

2005.08.15 (Mon)

  • 巻末,瀬戸内寂聴との対談.
  • 旦那の立場なし(^^;).

柴門 世間の人はいうわけですよ.あなたは全部もってるじゃないって.旦那も,子どもも,職業もあるし,貯金だってあるでしょうって.でも心の中は,ものすごい風が吹きすさんでいるんですよ.


 欲望をいかにコントロールできるか,その知恵をつけなさいというのが仏教じゃないかしら.お釈迦さんは,そのことを知ってたのよ.お釈迦さんは若いときに悪いことはなんでもしている.なんでもしているから,あの人はとても女を恐れるの.(...) 自分は究め尽くしたから人にやらせないというのは,ちょっとひどいよね(笑).

  • 同じような論調は齋藤孝 『読書力』にも確かあった.「散々読書をしてきた人が,『読書なんて別にしなくてもいい』と発言するのはずるい」と.http://d.hatena.ne.jp/asin/4004308011




2005年09月08日(木) 07:40:32 Modified by ottdef