講義のねらい
野本ゼミでは、開発協力を中心として、国際社会におけるさまざまな問題について理解し、日本や私たちとの関わりを考えることを目的とする。
開発協力とは、ひと言で言えば開発途上国との関係である。
しかし、その内容、範囲は、(おそらく)一般に考えられているよりも遙かに広く、深いものである。
開発途上国との関係(援助)というと、井戸掘り、学校づくり、橋の建設などを思い浮かべることが多いだろう。しかし、それ以外に、法律の作成、行政制度・組織の構築、財政政策の確立、金融・証券市場の設立、気候変動など環境問題の対策、地域開発戦略の策定、海賊・テロ対策など、非常に幅広い分野での援助・協力が行われている。
つまり、開発協力はあらゆる分野に関わっており、開発協力を学ぶことでこれらの分野についての理解を深めることができる。
開発協力は、開発途上国そのものだけではなく、開発途上国との「関係」を対象とする。
また、現在の国際社会では多くの国々が開発途上国であり、さまざまな問題を考えるにあたって開発途上国を無視するわけにはいかない。
つまり、開発協力は、開発途上国を対象とするだけではなく、日本を含む先進国や国際社会全体も対象としている。
実際、担当教員の専門とする国・地域はベトナム、カンボジア、ラオスなどの東南アジア諸国であるが、ゼミではこれらに加えて、中国、その他アジア諸国、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなどもさまざまな視点で採りあげる。
野本ゼミにおける主な「問い(問題意識)」は次の通り。
野本ゼミの特長は次の通り。
これによって次のような成果が期待できる。
国内外でのさまざまな問題について、自分の頭で考え、きちんとした意見をもてるようになる。
野本ゼミでは、ゼミのメンバー全員が、それぞれの興味や能力に応じてごくわずかでもゼミ全体に何らかの貢献することによって、自立した個人によって学びあい、高めあうネットワークの構築を目指す。
開発協力とは、ひと言で言えば開発途上国との関係である。
しかし、その内容、範囲は、(おそらく)一般に考えられているよりも遙かに広く、深いものである。
開発途上国との関係(援助)というと、井戸掘り、学校づくり、橋の建設などを思い浮かべることが多いだろう。しかし、それ以外に、法律の作成、行政制度・組織の構築、財政政策の確立、金融・証券市場の設立、気候変動など環境問題の対策、地域開発戦略の策定、海賊・テロ対策など、非常に幅広い分野での援助・協力が行われている。
つまり、開発協力はあらゆる分野に関わっており、開発協力を学ぶことでこれらの分野についての理解を深めることができる。
開発協力は、開発途上国そのものだけではなく、開発途上国との「関係」を対象とする。
また、現在の国際社会では多くの国々が開発途上国であり、さまざまな問題を考えるにあたって開発途上国を無視するわけにはいかない。
つまり、開発協力は、開発途上国を対象とするだけではなく、日本を含む先進国や国際社会全体も対象としている。
実際、担当教員の専門とする国・地域はベトナム、カンボジア、ラオスなどの東南アジア諸国であるが、ゼミではこれらに加えて、中国、その他アジア諸国、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなどもさまざまな視点で採りあげる。
野本ゼミにおける主な「問い(問題意識)」は次の通り。
- 国際社会では何が、なぜ問題になっているのか。
- 戦争・紛争や開発途上国の貧困などの問題は、なぜ起こるのか。
- これらの問題に対して、これまでどのような努力・対策がなされて、それがなぜ成功/失敗したのか。
- これらの問題は、日本や私たちとどのように関わっているのか。
- 日本や私たちは、何をすべきなのか、何ができるのか。
野本ゼミの特長は次の通り。
- 国際関係・開発協力を対象分野とする。
- (経済学に加えて)政治学・政策過程論の視点・分析手法を取り入れる。
- ディスカッション、グループワーク、ケース・メソッド、ディベートなどを取り入れた、学生の自主性を重視する参加型・全方向型の授業運営を行う。
これによって次のような成果が期待できる。
- 国内外の諸問題を理解するための最低限の基礎知識を習得し、
- ものごとを総合的・多角的に見て本質を捉えるための「メガネ」(分析枠組み)を身につけ、
- 自分の意見を的確に文章や言葉で表現するコミュニケーション力を養うことによって、
国内外でのさまざまな問題について、自分の頭で考え、きちんとした意見をもてるようになる。
野本ゼミでは、ゼミのメンバー全員が、それぞれの興味や能力に応じてごくわずかでもゼミ全体に何らかの貢献することによって、自立した個人によって学びあい、高めあうネットワークの構築を目指す。
授業の流れ
採りあげる主な内容は次の通り。
- ゼミレベルでの学びの方法・技術(読む、調べる、考える、書く、聞く、話す、議論する)
- 国際関係・開発協力を見る視角・枠組み
- 国際社会の特質・成り立ち・発展
- 現代の国際社会が抱える課題
- 開発途上国の現状と課題
- 開発協力の理念・歴史・制度・政策
- 開発協力をめぐる新たな潮流
- 国際社会のなかの日本
演習1から演習3までの3年間の流れは、おおむね次のように予定している。
- 演習1(2年)議論など学びの方法・技術、国際関係・開発協力の入門(理論的枠組み、歴史的背景、政策など。基本書などによる基礎固め)
- 演習2(3年)国際関係・開発協力の基礎(個別の国や事例の検討など。専門書への挑戦)
- 演習3(4年)国際関係・開発協力の応用(時事問題への理解・応用など。一次資料への挑戦)、学生それぞれの興味に応じたテーマによるゼミ論または卒論の作成
授業の方法・運営は次の通り。
- 文献講読、教員による講義、学外専門家による講演、ビデオ・映画の視聴などを組み合わせて、多面的、総合的な理解を目指す。
- 教室での授業は、教員による一方的な講義や「押しつけ」ではなく、ディスカッション、グループワーク、ケース・メソッド、ディベートなどを取り入れた参加型・全方向型で運営する。
- 授業の内容や運営方法を含めて、学生の意見・提案を積極的に取り入れ、全員でよりよい内容・運営のゼミをつくっていくことを目指す。
成績評価・注意事項
成績評価は次の通り。
- レポートなどの課題および授業への参加の程度などによって総合的に行う。
- 評価は加点法による。何かをやらなかったことによるマイナスは一切なく、何かをやったことによるプラスのみで評価する。
- 評価は絶対的基準よりも相対的基準を重視する。ゼミでの学びは点数で表せるものではないが、仮に点数で示せば、「ゼミ終了時点で何点か(90点か70点か)」ではなく「ゼミ開始時点から終了時点まで何点アップしたか」をもとに評価する。
注意事項は次の通り。
- ゼミ開始時点での、政治学、国際関係、開発協力に関する予備知識の有無や、就職など将来の希望が国際関係・開発協力に関係しているかどうかは問わない。
- ゼミ履修中に外国や開発途上国に行くことは義務ではなく、行ったかどうかは評価に一切関係しない。ただし、いい経験になるのでぜひ外国・途上国に行くことをすすめる。
- 野本ゼミはじっくりきちんと学ぶゼミではあるが、学問的、専門的にものすごくレベルの高い内容を扱うわけではない。
- 「楽勝」ゼミに比べれば課題が多く忙しいのは事実であるが、ゼミの勉強以外何もできないということはない。過去の履修者のほとんどは、課題をきちんとこなしつつ、サークル、習い事、アルバイトなども十分楽しんでいる。
次のうち1つ以上(順不同)に当てはまる場合は、野本ゼミが合っているといえるだろう。
なお、すべてに当てはまる必要はない。
- 将来、国際関係や開発協力に関わる仕事に就きたい。
- 理由はなんであれ、国際関係・開発協力に興味を持っており、学んでみたい。
- 世の中のさまざまな動きや仕組みを理解し、自分なりにきちんと考え、意見をもてるようになりたい。
- 世の中のさまざまな問題について、自分なりの方法で、自分にできる範囲で、ごくわずかでも貢献したい。
- 教員やテキスト著者の主義主張を押しつけられたり、鵜呑みにして丸暗記・再生産するのではなく、物事を総合的、多角的にとらえることによって、自分自身で考え判断するための枠組みや「土台」を身につけたい。
- さまざまなチャンスをつかみ、自分の視野、世界、可能性(人生の選択肢)を拡げていきたい。
- 向上心を持った友人たちと知り合い、切磋琢磨していきたい。
- 本を読むことが好き。本(活字)を読むことに抵抗がない。
- やりたいことがない、やりたいことがわからないが、どんなことでもいいから何か1つきちんとやりたい、学びたい。
- このまま社会に出てだいじょうぶか、自立できるか、不安だ。
- 大学に進学した意味、成果を実感したい。
- これまで大学で受けてきた授業のレベルの低さ、無意味さにあきれている。
- まじめに学びたい学生や授業中に質問・コメントする学生が軽んじられる風潮に疑問を感じる。
- サークルや仲良しグループでまとまってゼミに入る学生や、それを受け入れるゼミに疑問を感じる。
- サークルなどでいつも「友人」と一緒にいて「楽しい」が、こうした人間関係に意味があるのか、実は密かに疑問を感じている。
- 「楽勝」のゼミや授業は、一見ラクでやさしいようでいて、実は学生の実力や可能性を低く見ているのだと思う。
教科書・参考書
授業開始時点で最新、最良のものを採りあげる予定であり、授業開始までに指示する。
おおよその内容をつかむ参考として以下を例示するが、これらを必ず使うわけではなく、またすべてを2年次で使うのではない。
- 『戦後日本外交史』五百旗頭真、有斐閣
- 『国際紛争 理論と歴史』ジョセフ・ナイ、有斐閣
- 『平和政策』大芝亮ほか、有斐閣
- 『フューチャー・ポジティブ 開発援助の大転換』マイケル・エドワーズ、日本評論社
- 『最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?』ポール・コリアー、日経BP社
- 『日本の国際開発協力』後藤一美ほか、日本評論社
