戦略的互恵関係の発展で一致…日中首脳会談
戦略的互恵関係の発展で一致…日中首脳会談
5月7日13時8分配信 読売新聞
戦略的互恵関係の発展で一致…日中首脳会談
共同記者会見に臨む福田首相(右)と胡錦濤国家主席(首相官邸で)
福田首相は7日午前、国賓として6日来日した中国の胡錦濤国家主席と首相官邸で会談した。
両首脳は、両国の利益を拡大し、国際社会での協調を目指す「戦略的互恵関係」を一層強化することで一致した。
両首脳は会談後、「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」と題した政治文書に署名した。この中で、歴史問題については、「歴史を直視し、未来に向かう」との表現で、未来志向の関係を確認した。日中間の懸案となってきた東シナ海のガス田開発問題については、日中が共同開発する海域について大筋合意した。
中国の元首である国家主席の来日は約10年ぶり。
首脳会談は午前10時26分から約1時間半行われた。日本側からは、高村外相、町村官房長官、額賀財務相ら5閣僚が同席。中国側からは楊潔チ外相らが同席した。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
焦点のガス田問題について、福田首相は会談後の共同記者会見で、「大きな進展があり、解決のめどが立ったことを確認した」と述べ、政府間の正式合意に近付いたことを明らかにした。胡主席も、「問題解決の前景(展望)が見えてきた。うれしく思う」と前進があったことを強調した。
関係筋はこの内容について、「日中共同開発の大まかな海域について、合意に達した」と語った。
今回の「日中共同声明」は、1972年の共同声明、78年の平和友好条約、98年の共同宣言に続く、両国関係の基礎となる「第4の政治文書」となる。
声明は、新たな両国関係について「歴史を直視し、未来に向かい、世界の良き未来を共に創(つく)り上げる」と明記。中国側が「歴史を鑑(かがみ)に」と繰り返し、摩擦が起きた98年11月の江沢民国家主席(当時)来日時に比べ、未来志向を強調した。
また、両国首脳の年1回の訪問を確認し、政府の安全保障分野でのハイレベル相互訪問など、幅広い交流の推進も盛り込んだ。互いに協力する分野として、冷凍ギョーザ中毒事件で問題になった「食品・製品の安全」や、エネルギーや環境分野などを列挙した。
また、チベット問題について、福田首相は会談で、4日に行われた中国側とチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世側との対話について、「本格的対話の第一歩で、評価する」としたうえで、引き続き「国際社会の懸念を解消するように」と求めた。声明では、両国が「普遍的価値の一層の理解と追求のために緊密に協力する」と言及し、国際社会が注目するチベット問題を念頭においた文言を盛り込んだ。
一方、地球温暖化対策では、中国の積極姿勢を盛り込んだ「気候変動に関する共同声明」を発表し、中国が2013年以降の「京都議定書」後の枠組み交渉に積極参加する姿勢を示した。
◆日中共同声明骨子◆
▽歴史を直視し、未来に向かい、「戦略的互恵関係」の新局面を切り開く
▽日中は互いに協力のパートナーで、互いに脅威とならないことを確認
▽両国首脳の定期的相互訪問のメカニズムを構築。原則毎年一方の首脳が他方の国を訪問
▽貿易、投資、食の安全での互恵協力を推進
▽東シナ海を平和・協力・友好の海とする
▽2013年以降の気候変動の国際枠組み構築に積極参加
▽中国側は日朝が諸懸案を解決し、国交正常化を実現することを支持
最終更新:5月7日13時8分
読売新聞
5月7日13時8分配信 読売新聞
戦略的互恵関係の発展で一致…日中首脳会談
共同記者会見に臨む福田首相(右)と胡錦濤国家主席(首相官邸で)
福田首相は7日午前、国賓として6日来日した中国の胡錦濤国家主席と首相官邸で会談した。
両首脳は、両国の利益を拡大し、国際社会での協調を目指す「戦略的互恵関係」を一層強化することで一致した。
両首脳は会談後、「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」と題した政治文書に署名した。この中で、歴史問題については、「歴史を直視し、未来に向かう」との表現で、未来志向の関係を確認した。日中間の懸案となってきた東シナ海のガス田開発問題については、日中が共同開発する海域について大筋合意した。
中国の元首である国家主席の来日は約10年ぶり。
首脳会談は午前10時26分から約1時間半行われた。日本側からは、高村外相、町村官房長官、額賀財務相ら5閣僚が同席。中国側からは楊潔チ外相らが同席した。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
焦点のガス田問題について、福田首相は会談後の共同記者会見で、「大きな進展があり、解決のめどが立ったことを確認した」と述べ、政府間の正式合意に近付いたことを明らかにした。胡主席も、「問題解決の前景(展望)が見えてきた。うれしく思う」と前進があったことを強調した。
関係筋はこの内容について、「日中共同開発の大まかな海域について、合意に達した」と語った。
今回の「日中共同声明」は、1972年の共同声明、78年の平和友好条約、98年の共同宣言に続く、両国関係の基礎となる「第4の政治文書」となる。
声明は、新たな両国関係について「歴史を直視し、未来に向かい、世界の良き未来を共に創(つく)り上げる」と明記。中国側が「歴史を鑑(かがみ)に」と繰り返し、摩擦が起きた98年11月の江沢民国家主席(当時)来日時に比べ、未来志向を強調した。
また、両国首脳の年1回の訪問を確認し、政府の安全保障分野でのハイレベル相互訪問など、幅広い交流の推進も盛り込んだ。互いに協力する分野として、冷凍ギョーザ中毒事件で問題になった「食品・製品の安全」や、エネルギーや環境分野などを列挙した。
また、チベット問題について、福田首相は会談で、4日に行われた中国側とチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世側との対話について、「本格的対話の第一歩で、評価する」としたうえで、引き続き「国際社会の懸念を解消するように」と求めた。声明では、両国が「普遍的価値の一層の理解と追求のために緊密に協力する」と言及し、国際社会が注目するチベット問題を念頭においた文言を盛り込んだ。
一方、地球温暖化対策では、中国の積極姿勢を盛り込んだ「気候変動に関する共同声明」を発表し、中国が2013年以降の「京都議定書」後の枠組み交渉に積極参加する姿勢を示した。
◆日中共同声明骨子◆
▽歴史を直視し、未来に向かい、「戦略的互恵関係」の新局面を切り開く
▽日中は互いに協力のパートナーで、互いに脅威とならないことを確認
▽両国首脳の定期的相互訪問のメカニズムを構築。原則毎年一方の首脳が他方の国を訪問
▽貿易、投資、食の安全での互恵協力を推進
▽東シナ海を平和・協力・友好の海とする
▽2013年以降の気候変動の国際枠組み構築に積極参加
▽中国側は日朝が諸懸案を解決し、国交正常化を実現することを支持
最終更新:5月7日13時8分
読売新聞
2008年05月07日(水) 14:59:45 Modified by niwaka368






























