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::BLEACH/ブリーチ:詩集::

BLEACH. 1巻

我等は 姿無きが故に それを畏れ


BLEACH. 2巻

人が希望を持ちえるのは 死が目に見えぬものであるからだ


BLEACH. 3巻

もし わたしが雨だったなら それが永遠に交わることのない 空と大地を繋ぎ留めるように 誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか


BLEACH. 4巻

ぼくたちは ひかれあう 水滴のように 惑星のように ぼくたちは 反発しあう 磁石のように 肌の色のように


BLEACH. 5巻

剣を握らなければ おまえを守れない 剣を握ったままでは おまえを抱き締められない


BLEACH. 6巻

そう、我々に運命などない 無知と恐怖にのまれ 足を踏み外したものたちだけが 運命と呼ばれる濁流の中へと 堕ちてゆくのだ


BLEACH. 7巻

我々は涙を流すべきではない それは心に対する肉体の敗北であり 我々が心というものを 持て余す存在であるということの 証明にほかならないからだ


BLEACH. 8巻

錆びつけば 二度と突き立てられず 掴み損なえば 我が身を裂く

そう 誇りとは 刃に似ている


BLEACH. 9巻

ああ おれたちは皆 眼をあけたまま 空を飛ぶ夢を見てるんだ


BLEACH. 10巻

俺達は 手を伸ばす 雲を払い 空を貫き 月と火星は掴めても 真実には まだ届かない


BLEACH. 11巻

届かぬ牙に 火を灯す あの星を見ずに済むように この吭を裂いて しまわぬように


BLEACH. 12巻

我々が岩壁の花を美しく思うのは 我々が岩壁に足を止めてしまうからだ 悚れ無き その花のように 空へと踏み出せずにいるからだ


BLEACH. 13巻

誇りを一つ捨てるたび 我等は獣に一歩近付く 心を一つ殺すたび 我等は獣から一歩遠退く


BLEACH. 14巻

軋む軋む 浄罪の塔 光のごとくに 世界を貫く 揺れる揺れる 背骨の塔 堕ちてゆくのは ぼくらか 空か


BLEACH. 15巻

ぼくは ただ きみに さよならを言う練習をする


BLEACH. 16巻

降り頻る太陽の鬣が 薄氷に残る足跡を消してゆく

欺かれるを恐れるな 世界は既に欺きの上にある


BLEACH. 17巻

血のように赤く

骨のように白く

孤独のように赤く

沈黙のように白く

獣の神経のように赤く

神の心臓のように白く

溶け出す憎悪のように赤く

凍てつく傷歎のように白く

夜を食む影のように赤く

月を射抜く吐息のように

白く輝き 赤く散る


BLEACH. 18巻

あなたの影は 密やかに 行くあての無い 毒針のように 私の歩みを縫いつける

あなたの光は しなやかに 給水塔を打つ 落雷のように 私の命の源を断つ


BLEACH. 19巻

そう、何ものも わたしの世界を 変えられはしない


BLEACH. 20巻

美しきを愛に譬ふのは 愛の姿を知らぬ者

醜きを愛に譬ふのは 愛を知ったと驕る者


BLEACH. 21巻

この世のすべては あなたを追いつめる為にある


BLEACH. 22巻

我等の世界に意味など無く そこに生きる我等にも 意味など無い 無意味な我等は 世界を想う そこに意味は無いと知ることにすら 意味など無いというのに


BLEACH. 23巻

俺たちは滝の前の魚 俺たちは籠の中の虫

俺たちは波濤の残骸 髑髏の錫杖 力の奔流 それを呑む鯨

俺たちは五本角の雄牛 俺たちは火を吹く怪物 泣き叫ぶ子供

ああ 俺たちは 月光に毒されている


BLEACH. 24巻

どいつもこいつも、ぶっ壊れちまえ


BLEACH. 25巻

我々は皆 生まれながらにして死んでいる 終焉は常に 始まりの前から そこに在るのだ

生きることが 何かを知り続けることならば 我々が最後に知るものこそが終焉であり 終焉をついに見出し 完全に知ることこそが 即ち死なのだ

我々は何かを知ろうとしてはならない 死を超越できぬ者は 何ものも知ろうとしてはならないのだ


BLEACH. 26巻

私の胸に深く突き刺さるその声は 鳴り止まぬ歓声に似ている


BLEACH. 27巻

私達

一つとして

混じりあうものはない

二つとして

同じ貌をしていない

三つ目の

瞳を持たぬばかりに

四つ目の

方角に希望はない

五つ目は

心臓の場所にある


BLEACH. 28巻

主よ、我々は 孔雀を見るような目つきで あなたを見る

それは期待と、渇仰と 恐怖に似た底知れぬものに 縁取られているのだ


BLEACH. 29巻

ただ執拗に 飾り立てる 切り落とされると知りながら

ただ執拗に 磨き上げる 切り落とされると知りながら

恐ろしいのだ 恐ろしいのだ 切り落とされる その時が

切り落とされた その髪は 死んだあなたに 似てしまう


BLEACH. 30巻

その疵深し、海淵の如し

その罪赤し、死して色無し


BLEACH. 31巻

世界一嫌いだと言ってくれ


BLEACH. 32巻

王は駆ける

影を振り切り

鎧を鳴らし

骨を蹴散らし

血肉を啜り

軋みを上げる

心を潰し

独り踏み入る

遙か彼方へ


BLEACH. 33巻

俺達は虫

不揮発性の 悪意の下で 這い回る蠕虫

首をもたげる 月より高く 憐れなお前等が 見えなくなるまで


BLEACH. 34巻

私に翼をくれるなら 私はあなたのために飛ぼう

たとえば この 大地のすべてが 水に沈んでしまうとしても

私に剣をくれるなら 私はあなたのために立ち向かおう

たとえば この 空のすべてが あなたを光で射抜くとしても


BLEACH. 35巻

産まれ堕ちれば、死んだも同然


BLEACH. 36巻

信じるのは、まだ早い


BLEACH. 37巻

人を美しいとは思わないけれど

花を美しいとは思う

人の姿が花に似るのは

ただ斬り裂かれて倒れる時だ


BLEACH. 38巻

恐れることは ただひとつ

恐れを知らぬ 戦士と為ること


2009年04月03日(金) 14:26:26 Modified by nashsan