5. 将来性、展望
5.1. 広がるビジネスチャンス
最近はアップルなど海外の企業が開発環境を無償提供し、アップルの運営するWidget配信サイト(ギャラリーサイト)の
無償掲載も出てきている。
しかし、多くのユーザーを抱えている国内大手キャリアなどはまだそのステージに至ってはおらず、
参入障壁が高いと思われていたが、モバイルWidgetはそこを全て「オープン」にした。
いわゆる開発環境も誰でも手に入れることが可能で、誰でもモバイルWidgetの配信が可能となっている。
開発したWidgetを多くのユーザーへ配信できる環境を、公式/非公式の区別なく無償で利用できることは、
これまでケータイビジネスに参入できなかった企業や開発者にとって大きなチャンスであり、とても魅力的と言える。
5.2. PC利用は最初の1歩に過ぎない
Widgetの利用は何もPC内だけの話ではなく、デバイスにとらわれない利用シーンが模索され、
現実の世界ですでに利用が開始されている。ユーザーにとって「いつでも一緒、ちょっと便利」な
生活を支えるツールであるWidgetは各利用シーンに合わせて活用することで、
より快適なデジタルライフツールとして進化していくだろう。
5.3. 液晶テレビでWidget
リビングルームの主役「TV」。このTVで好きなWidgetを動かすことができるサービスが既に始まっている。
ソニーの液晶TV「BRAVIA(ブラビア)」の全機種に搭載されているWidget・システム「アプリキャスト」がその代表だ。
Widgetを管理するバーをXMB(クロスメディアバー)と呼び、そこから好きなWidgetを選定して画面右側に表示され、
決定したWidgetを利用する。まさにPCと同じようなインターフェースでWidgetを楽しむことができる。
5.4. 携帯電話でWidget
様々なデバイスでWidgetが利用される時代が近々来るだろうが、一番多い利用数となるのが携帯電話での
Widget利用だろう。既にiPhone,Nokiaなどの海外キャリアではサービス普及が先行しており、
日本国内でも携帯電話のWidget利用が本格的にスタートしている。
いつでもどこでもネットにアクセス可能な携帯電話ならWidgetの利用も頻繁になり、
より生活に密接した関係となっていくだろう。小さな画面で限られたスペースの中で、Widgetの持つ役割はとても大きく、
海外キャリアの最新端末には、ほぼWidget機能が搭載されている。
将来的にはケータイWidget市場を軸として、PCやTV・その他端末など、各デバイスへWidgetの
横展開活用がされていくだろう。そうすることで、より豊かで、便利で、快適なデジタルライフを送ることができると考えられる。
5.5. 私的予測
今まで論じてきたとおり、ウィジェットはリアルタイムの情報を得ることに長けていて、
ユーザーがすぐ知りたい情報、現状を把握したい情報を提供することで多くの利用者が確保できるだろう。
私なりに考えた結果、得たい情報として以下の情報をあげるが、私的見解なので、
既に利用されているか、実現可能かどうかまでは、まだ調査していない。
5.5.1. ネットオークション
現状ネットオークションはブラウザを立ち上げ、更新していかないと現在の情報を取得できない。
ウィジェットとして提供することで、ブラウザを立ち上げなくても、
自分が入札している商品が現在どういう状態か知ることができ、
自分が入札していた金額以上の入札者が現れたことがすぐ知ることができる。
5.5.2. 施設の空室・空席・予約サービス
出張や旅行の時の交通機関や宿泊先、病院・映画館・理髪店の予約など、
電話やインターネットで空室や空席を確認してから予約ができず、困ったことがないだろうか?
こういったときに、よく利用する施設や行き先を登録した施設の空室・空席情報及び、予約が行えたら便利ではないだろうか。
5.6 今後のウィジェット開発におけるキー要素
(1)Windows Vista
WindowsVista サイドバーガジェット。何故このサービスに注目するのかというと「OS プリインストール」が、ウィジェット、ガジェットの普及にとても魅力的であるからである。
ご存知のとおり一般的なコンシューマー向け PC で圧倒的な OS シェアを握る Windows が、ガジェットを標準装備しているということは、PC を購入して起動すれば自然とサイドバーガジェットがユーザーの眼に入ることとなり、「まず使ってみよう」という意識を生み出す。そして、他のガジェットに興味をもちはじめ様々なウィジェット、ガジェットをインストールして利用することとなる。この OS プリインストールでのソフト利用は、少なからず経験済みの人は多いのではないだろうか、ネットを利用するときのブラウザ「Internet Explorer」などがいい例だ。今後この WindowsVista サイドバーガジェットに注目する点は、より魅力的なウィジェット、ガジェットが増えていくかどうかだろう。現在も Microsoft 公式ガジェットギャラリーである Windws Live Gallery に多数のウィジェット、ガジェットは掲載されているが、海外のウィジェット、ガジェット専門サイトと比較するとまだ数が少なく見えてしまう。OS プリインストールという他社ウィジェット、ガジェットプラットフォーム提供企業と比較して有利な立場を最大限利用し、開発者にウィジェット、ガジェットの魅力を伝えて参加プレイヤーと利用するユーザーを増やしていく。こういった好循環の仕組みを率先して実施してもらいたい。WindowsVista サイドバーガジェット対応のガジェットが多くなれば、より大きな市場に成長するだろうし、ウィジェット、ガジェットの日本利用に大きなインパクトを与えることができるだろう。
(2)mixi
米国では SNS を切欠にウィジェット、ガジェットの普及が始まったことから、日本の最大手 SNS の mixi には大きな期待が持てる。Web 利用のウィジェット、ガジェットがメインとなることから、Blog パーツという認識になるだろう。ご存知のとおり Blog パーツはほとんどの企業が Web プロモーションで利用するほどのメジャーツールとなり、多くの Blog ユーザーが利用している。しかし、この Blog パーツは当たり前の話だが、Blog を書いているユーザーがメインターゲットとなり、自身の Blog にも貼り付けるというバズマーケティング効果を期待したツールだ。すなわち、Blog を書かない人に効果が薄いことが Blog パーツの弱点でもある。その点 mixi となるとほとんどのネットユーザーがマイミクといわれる自身のページを持っており、そこでウィジェット、ガジェットの利用を可能にしていけば多くのネットユーザーに浸透していくことが期待できる。今後 mixi のウィジェット、ガジェット戦略で楽しみなのは、すでにプレスリリースで表明済みのウィジェット、ガジェットのプラットフォームオープン化だ。これが実現されれば、ウィジェット、ガジェット市場に相当なインパクトを与えることとなるだろう。多くの開発者が mixi 対応ウィジェット、ガジェットを開発できるようになり、開発したウィジェット、ガジェットを自由に配信できるようになれば、既存ユーザーの大きな活性化にもつながるだろう。自分のマイミクをかわいく、かっこよく見せたいために、色々なウィジェット、ガジェットを貼り付ける。そこで数多くの人の眼に入ることを魅力と感じる企業や開発者がよりハイクオリティなウィジェット、ガジェットを開発する。まさに普及曲線が大きなカーブを描いて上昇していくような具合でウィジェット、ガジェットが広がっていくことだろう。米国の事例を見ると SNS のトレンドはオープン化へと進んでいる。この流れをうまく取り入れ日本市場でもウィジェット、ガジェットをキッカケとした SNS 活性化につながることを期待したい。
(3)ケータイ
ケータイでのウィジェット、ガジェットサービスは日本のウィジェット、ガジェットサービスを大きく飛躍させるものだと確実視している。元々「ちょっと便利なツール」というウィジェット、ガジェットはいつも手元にあるケータイと相性がよく、ユーザーも受け入れやすい。また、iPhone のようにウィジェット、ガジェットの販売(課金)の仕組みがすでに確立されているケータイは、他のデバイスにはない魅力がある。今後ケータイウィジェットの注目点は国内主要3キャリアがウィジェット、ガジェット対応端末を揃えるかという点と、ウィジェット、ガジェットの利用環境をどうするかという点が注目だ。特に利用環境においては、PC のようなオープン化とケータイ独自の仕組みを掛け合わせたやり方が可能なので注目していきたい。ユーザーはウィジェット、ガジェットのダウンロードが自由にでき、開発者に対しても公式、勝手の区別なく誰でも開発可能な SDK などを無料配布し、配信も自由に行えるいわゆる PC の世界で行われている「オープン化」の環境構築だ。さらにケータイ独自の仕組みとして、開発者の代わりにウィジェット、ガジェットの販売代行をキャリアが行い、そこで得た売上が開発者とキャリアの収益になる点を利用すれば、PC 文化とケータイ文化を融合させた新たなウィジェット、ガジェット市場を創出することができると考えられる。ウィジェット、ガジェットがもたらすケータイ市場へのインパクトとして、パケット定額制の利用促進へとつながりキャリア収益の後押しとなる。また、音楽配信や EC、デジタルペットのようなキャラクターがウィジェット、ガジェットを通じて広がればコンテンツプロバイダーの収益も増えることが見込まれる。ケータイ端末自体もウィジェット、ガジェットの普及で大画面化が進むと思われる。PC モニターの横長画面が広がることで、サイドバーガジェットが普及したことと順序は逆だが、コンテンツ主導で端末大画面化が進み、ワンセグと合わせてさらなるハイエンド機種の登場にも期待できる。こういった、端末メーカーにとってのビジネスチャンスが低迷するケータイ市場の新たな市場創出にも貢献できるウィジェット、ガジェットは、ケータイの世界でこそ本領発揮すると思われる。これら各分野の大手サービスが、ウィジェット、ガジェットを積極的に取り入れドラスティックなサービス展開を実施するだけで、新たなネット市場創出へとつながるだろう。そうなればウィジェット、ガジェットをキッカケに日本発信のネットサービスが世界へ広がるチャンスともなる。野村総合研究所の2010年度までの Web 技術の進展を予測した「IT ロードマップ」調べでは、2009年度にはウィジェット、ガジェットが成長期に入ると予想していることから、今後日本でのウィジェット、ガジェットビジネスがいよいよ本格化してくるだろう。
5.7 企業が提供するガジェット
1)サムライワークス株式会社
・ガジェットエンジン「信玄」による広告掲載など
2)イースト株式会社
・WindowsVistaサイドバーガジェット各種(サラリーマン川柳、Autumn's ランダム音楽プレイヤー)
・WindowsLiveガジェット各種(ホットペッパー検索、wikipedia検索)
3)アップフロンティア株式会社
・電車の中吊り広告ガジェット
5.1. 広がるビジネスチャンス
最近はアップルなど海外の企業が開発環境を無償提供し、アップルの運営するWidget配信サイト(ギャラリーサイト)の
無償掲載も出てきている。
しかし、多くのユーザーを抱えている国内大手キャリアなどはまだそのステージに至ってはおらず、
参入障壁が高いと思われていたが、モバイルWidgetはそこを全て「オープン」にした。
いわゆる開発環境も誰でも手に入れることが可能で、誰でもモバイルWidgetの配信が可能となっている。
開発したWidgetを多くのユーザーへ配信できる環境を、公式/非公式の区別なく無償で利用できることは、
これまでケータイビジネスに参入できなかった企業や開発者にとって大きなチャンスであり、とても魅力的と言える。
5.2. PC利用は最初の1歩に過ぎない
Widgetの利用は何もPC内だけの話ではなく、デバイスにとらわれない利用シーンが模索され、
現実の世界ですでに利用が開始されている。ユーザーにとって「いつでも一緒、ちょっと便利」な
生活を支えるツールであるWidgetは各利用シーンに合わせて活用することで、
より快適なデジタルライフツールとして進化していくだろう。
5.3. 液晶テレビでWidget
リビングルームの主役「TV」。このTVで好きなWidgetを動かすことができるサービスが既に始まっている。
ソニーの液晶TV「BRAVIA(ブラビア)」の全機種に搭載されているWidget・システム「アプリキャスト」がその代表だ。
Widgetを管理するバーをXMB(クロスメディアバー)と呼び、そこから好きなWidgetを選定して画面右側に表示され、
決定したWidgetを利用する。まさにPCと同じようなインターフェースでWidgetを楽しむことができる。
5.4. 携帯電話でWidget
様々なデバイスでWidgetが利用される時代が近々来るだろうが、一番多い利用数となるのが携帯電話での
Widget利用だろう。既にiPhone,Nokiaなどの海外キャリアではサービス普及が先行しており、
日本国内でも携帯電話のWidget利用が本格的にスタートしている。
いつでもどこでもネットにアクセス可能な携帯電話ならWidgetの利用も頻繁になり、
より生活に密接した関係となっていくだろう。小さな画面で限られたスペースの中で、Widgetの持つ役割はとても大きく、
海外キャリアの最新端末には、ほぼWidget機能が搭載されている。
将来的にはケータイWidget市場を軸として、PCやTV・その他端末など、各デバイスへWidgetの
横展開活用がされていくだろう。そうすることで、より豊かで、便利で、快適なデジタルライフを送ることができると考えられる。
図 10 今後考えられる利用用途
5.5. 私的予測
今まで論じてきたとおり、ウィジェットはリアルタイムの情報を得ることに長けていて、
ユーザーがすぐ知りたい情報、現状を把握したい情報を提供することで多くの利用者が確保できるだろう。
私なりに考えた結果、得たい情報として以下の情報をあげるが、私的見解なので、
既に利用されているか、実現可能かどうかまでは、まだ調査していない。
5.5.1. ネットオークション
現状ネットオークションはブラウザを立ち上げ、更新していかないと現在の情報を取得できない。
ウィジェットとして提供することで、ブラウザを立ち上げなくても、
自分が入札している商品が現在どういう状態か知ることができ、
自分が入札していた金額以上の入札者が現れたことがすぐ知ることができる。
5.5.2. 施設の空室・空席・予約サービス
出張や旅行の時の交通機関や宿泊先、病院・映画館・理髪店の予約など、
電話やインターネットで空室や空席を確認してから予約ができず、困ったことがないだろうか?
こういったときに、よく利用する施設や行き先を登録した施設の空室・空席情報及び、予約が行えたら便利ではないだろうか。
5.6 今後のウィジェット開発におけるキー要素
(1)Windows Vista
WindowsVista サイドバーガジェット。何故このサービスに注目するのかというと「OS プリインストール」が、ウィジェット、ガジェットの普及にとても魅力的であるからである。
ご存知のとおり一般的なコンシューマー向け PC で圧倒的な OS シェアを握る Windows が、ガジェットを標準装備しているということは、PC を購入して起動すれば自然とサイドバーガジェットがユーザーの眼に入ることとなり、「まず使ってみよう」という意識を生み出す。そして、他のガジェットに興味をもちはじめ様々なウィジェット、ガジェットをインストールして利用することとなる。この OS プリインストールでのソフト利用は、少なからず経験済みの人は多いのではないだろうか、ネットを利用するときのブラウザ「Internet Explorer」などがいい例だ。今後この WindowsVista サイドバーガジェットに注目する点は、より魅力的なウィジェット、ガジェットが増えていくかどうかだろう。現在も Microsoft 公式ガジェットギャラリーである Windws Live Gallery に多数のウィジェット、ガジェットは掲載されているが、海外のウィジェット、ガジェット専門サイトと比較するとまだ数が少なく見えてしまう。OS プリインストールという他社ウィジェット、ガジェットプラットフォーム提供企業と比較して有利な立場を最大限利用し、開発者にウィジェット、ガジェットの魅力を伝えて参加プレイヤーと利用するユーザーを増やしていく。こういった好循環の仕組みを率先して実施してもらいたい。WindowsVista サイドバーガジェット対応のガジェットが多くなれば、より大きな市場に成長するだろうし、ウィジェット、ガジェットの日本利用に大きなインパクトを与えることができるだろう。
(2)mixi
米国では SNS を切欠にウィジェット、ガジェットの普及が始まったことから、日本の最大手 SNS の mixi には大きな期待が持てる。Web 利用のウィジェット、ガジェットがメインとなることから、Blog パーツという認識になるだろう。ご存知のとおり Blog パーツはほとんどの企業が Web プロモーションで利用するほどのメジャーツールとなり、多くの Blog ユーザーが利用している。しかし、この Blog パーツは当たり前の話だが、Blog を書いているユーザーがメインターゲットとなり、自身の Blog にも貼り付けるというバズマーケティング効果を期待したツールだ。すなわち、Blog を書かない人に効果が薄いことが Blog パーツの弱点でもある。その点 mixi となるとほとんどのネットユーザーがマイミクといわれる自身のページを持っており、そこでウィジェット、ガジェットの利用を可能にしていけば多くのネットユーザーに浸透していくことが期待できる。今後 mixi のウィジェット、ガジェット戦略で楽しみなのは、すでにプレスリリースで表明済みのウィジェット、ガジェットのプラットフォームオープン化だ。これが実現されれば、ウィジェット、ガジェット市場に相当なインパクトを与えることとなるだろう。多くの開発者が mixi 対応ウィジェット、ガジェットを開発できるようになり、開発したウィジェット、ガジェットを自由に配信できるようになれば、既存ユーザーの大きな活性化にもつながるだろう。自分のマイミクをかわいく、かっこよく見せたいために、色々なウィジェット、ガジェットを貼り付ける。そこで数多くの人の眼に入ることを魅力と感じる企業や開発者がよりハイクオリティなウィジェット、ガジェットを開発する。まさに普及曲線が大きなカーブを描いて上昇していくような具合でウィジェット、ガジェットが広がっていくことだろう。米国の事例を見ると SNS のトレンドはオープン化へと進んでいる。この流れをうまく取り入れ日本市場でもウィジェット、ガジェットをキッカケとした SNS 活性化につながることを期待したい。
(3)ケータイ
ケータイでのウィジェット、ガジェットサービスは日本のウィジェット、ガジェットサービスを大きく飛躍させるものだと確実視している。元々「ちょっと便利なツール」というウィジェット、ガジェットはいつも手元にあるケータイと相性がよく、ユーザーも受け入れやすい。また、iPhone のようにウィジェット、ガジェットの販売(課金)の仕組みがすでに確立されているケータイは、他のデバイスにはない魅力がある。今後ケータイウィジェットの注目点は国内主要3キャリアがウィジェット、ガジェット対応端末を揃えるかという点と、ウィジェット、ガジェットの利用環境をどうするかという点が注目だ。特に利用環境においては、PC のようなオープン化とケータイ独自の仕組みを掛け合わせたやり方が可能なので注目していきたい。ユーザーはウィジェット、ガジェットのダウンロードが自由にでき、開発者に対しても公式、勝手の区別なく誰でも開発可能な SDK などを無料配布し、配信も自由に行えるいわゆる PC の世界で行われている「オープン化」の環境構築だ。さらにケータイ独自の仕組みとして、開発者の代わりにウィジェット、ガジェットの販売代行をキャリアが行い、そこで得た売上が開発者とキャリアの収益になる点を利用すれば、PC 文化とケータイ文化を融合させた新たなウィジェット、ガジェット市場を創出することができると考えられる。ウィジェット、ガジェットがもたらすケータイ市場へのインパクトとして、パケット定額制の利用促進へとつながりキャリア収益の後押しとなる。また、音楽配信や EC、デジタルペットのようなキャラクターがウィジェット、ガジェットを通じて広がればコンテンツプロバイダーの収益も増えることが見込まれる。ケータイ端末自体もウィジェット、ガジェットの普及で大画面化が進むと思われる。PC モニターの横長画面が広がることで、サイドバーガジェットが普及したことと順序は逆だが、コンテンツ主導で端末大画面化が進み、ワンセグと合わせてさらなるハイエンド機種の登場にも期待できる。こういった、端末メーカーにとってのビジネスチャンスが低迷するケータイ市場の新たな市場創出にも貢献できるウィジェット、ガジェットは、ケータイの世界でこそ本領発揮すると思われる。これら各分野の大手サービスが、ウィジェット、ガジェットを積極的に取り入れドラスティックなサービス展開を実施するだけで、新たなネット市場創出へとつながるだろう。そうなればウィジェット、ガジェットをキッカケに日本発信のネットサービスが世界へ広がるチャンスともなる。野村総合研究所の2010年度までの Web 技術の進展を予測した「IT ロードマップ」調べでは、2009年度にはウィジェット、ガジェットが成長期に入ると予想していることから、今後日本でのウィジェット、ガジェットビジネスがいよいよ本格化してくるだろう。
5.7 企業が提供するガジェット
1)サムライワークス株式会社
・ガジェットエンジン「信玄」による広告掲載など
2)イースト株式会社
・WindowsVistaサイドバーガジェット各種(サラリーマン川柳、Autumn's ランダム音楽プレイヤー)
・WindowsLiveガジェット各種(ホットペッパー検索、wikipedia検索)
3)アップフロンティア株式会社
・電車の中吊り広告ガジェット
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